「仕事を納品するような気持ちで課題を提出しています」 田中久美子さん

田中久美子さん

 私がバベル翻訳大学院(USA)のインターナショナル・パラリーガルコースを受講する決め手になったのは、米国アクレディテーション機関認定の学位が取れること、そして、毎回の提出物への個別添削指導を通して確実に実力がつけられる、というその教育プログラムへの信頼感でした。
 大学院ですので当然学習量は多く、仕事をしながら継続するのはなかなか楽ではありません。2005年の7月に受講を開始してから、2年以上経過した最近になってやっと1年次の課題を全て提出し終えたというのが実情です。学習の進度は人それぞれだと思いますが、私の場合は、学位取得だけでなく、それに相応しい実力をつけることを最重要に考えていましたので、プロの方に添削していただける機会を生かすため、自分なりに納得ができる訳を提出しようと試行錯誤したため、どうしてもペースが遅くなってしまいました。「とにかく量をこなして、経験を積む」という石田先生の講義の内容を自分に言い聞かせて、模範例をうまく取りいれながらペース配分ができるようになってきたのはここ最近のことです。また、翻訳のプロになるということは、翻訳で食べていくということですので、「時給を意識して一定のペースでいつも訳せる実力を身につけることが大切」という石田先生のお話も非常に参考になっています。当たり前のことのようですが、ただ「英語力をつけたい」という漠然とした思いと、「英語で食べていきたい」という思いには雲泥の差があると思います。プロになるためには、後者の覚悟が不可欠であると日々感じていますので、大学院の課題も、仕事を納品するような気持ちで時給を意識して、文字数と訳出時間の記録をするようにしています。

 翻訳大学院で法律翻訳を学んでいることは、日々の仕事にも大きく役立っています。私は、不動産資産の運用管理・売却などを行う外資系企業に勤務しているのですが、特に法律改正の際など、施行直後の情報が少ない中で弁護士や法務部のスタッフと意見交換しながら対応を検討し、外国人経営陣に英語で説明をしなければなりません。積極的に情報を収集し、弁護士に作成する要約メモの内容についても、論点のズレや情報の漏れがあればクライアントとして弁護士に指摘し、修正をして頂かなければなりません。こうした作業を進める際にも、法律翻訳の勉強をしていることで文言の解釈などについても自信を持って業務を進めることができるので非常に助かっています。また最近は、法律翻訳に限らず、通常の英訳のスピードが速くなってきたことを実感できるようになってきましたので、とても嬉しく感じています。

 卒業までには、まだ2年以上かかりそうですが、マイペースで学習を進め、将来は、法律翻訳と学生時代に取得した行政書士の資格を活かした仕事をする予定です。そのためにも大学院での学習を通して、商品価値のある翻訳技術を着実に身につけたいと考えています。

 【田中久美子さん】
中央大学法学部法律学科卒。行政書士、宅地建物取引主任者資格を有する。1992年より2年間カナダに留学。オフィス・アドミニストレーションを学び現地企業勤務を経験。帰国後、2001年よりISS通訳研修センター他にて法律翻訳を学んだ後、2005年7月にインターナショナル・パラリーガルコースに入学。 2002年より外資系不動産管理会社でアセット・マネジメント業務を行う。