「「未来履歴書」・・・五年後の自分を描く」 藤井 稔子さん

fujii

STEP4の「五年後未来履歴書」は、これまでで最も迷わずにすんなりと書くことができた。STEP1の「自己発見シート作成」、STEP2の「キャリアビジョン作成」、STEP3の「スキル棚卸シート作成」を経て自分の深層心理が少しずつ浮き上がり、「未来履歴書」にうまく反映させることができたような気がする。

それでは内容を一つずつチェックしてみよう。
1、キャリアビジョンは大きく、vividに描かれているか?
 かなり抽象的ではあるが、私の志向するところの大枠を確実に捉えていると思う。
2、利他的視点に立ってゴールを設定できているか?
 自分の興味にとどまらず、他者の興味ともオーバーラップする面積の広いゴールであると考える。
3、自分の‘売り’はキャリアビジョンに適したものであるか?
 適していると思う。今を起点に想像すればかなり無理な売り文句と言わざるを得ないが、「できるかぎり大きく描いたキャリアビジョン」に照らせば、適った‘売り’になっているのではないか。
4、スキル・資格は、自分の‘売り’を裏付けるものであるか?
 自分の‘売り’を裏付けるスキル・資格であり、キャリアビジョンの土台を築くものでもあると思う。
5、スキル・資格の分野を徹底的に絞り込んだ上で、周辺領域も取り込まれているか?
 専門分野に関してはこれまでのキャリアを基盤に考えているが、目下の関心事を取り込みたいという気持ちが強く働いた内容となっている。「目下の関心事」に関する知識はなく、ゼロからのスタートになるので、キャリアビジョン実現のためには「人を巻き込む術」が必要になるだろう。私が最も苦手とすることであり、今後の課題の一つである。
6、キャリア歴はキャリアビジョン実現に近づくものになっているか?
 着実に近づいていると思う。
7、Limited Belief を解き放つことができているか?

完全に解き放つことは難しいが、履歴書を見る限り、‘あこがれ’とも言うべき内容が書かれている点で、Limited Beliefはある程度解放できているのではないか。

ここで自分のLimited Beliefについて再認識しておきたい。
・体力、記憶力、集中力すべてが低下している中で、新しいことを吸収するのは無理だ。
・仕事や家事に追われて翻訳の勉強をする時間がない。
・堪え性がなく飽きっぽい性格なので、何をやってもものにできない。
・翻訳者としてお金を稼げるレベルに達するのは到底不可能だ。
・あと十年、今のように元気でいられるとは思えない。
・これまでの仕事を深める努力をし、経済的安定を得るのが賢明だ。
等々。

理想を追いかける一方でマイナス思考に強く引っ張られるところが私の短所で、もの事が空回りしてしまうことが多い。このことを意識し、努めてプラス方向に思考を仕向けていかないとつまづき感を感じることが多くなる。自分が前向きになれる本や音楽、映画を活用しながら負の連鎖を断ち切るように心がける日常である。「私にはできる」と何度も自分に言い聞かせ、できている自分をイメージする(空想の世界に入り込む感じで)。こうすることで、できる気がしてくるというかできない気がしなくなってくる。こうなればしめたものだ。計画通りにことを運べば自動的に思う方向へと導かれていく。今回描いたキャリアビジョンも是非ともこうあって欲しいものだ。きっと途中で練り直しを余儀なくされると思うが、これも計画のうち。よりよい道程で、よりよいキャリアビジョンに到達できれば結果往来である。

長くなってしまった。チェックに戻ることにしよう。最後に一つ。
8、五年後の自分がこの「未来履歴書」を確認している姿が想像できるか?

 できる!
さあ、五年後の新しい自分を夢見て、日々精進あるのみ。計画表を常に目につくところに掲げて。

藤井 稔子(ふじい としこ)
愛知県出身、平成九年、愛知学院大学大学院文学研究科 博士課程前期修了。バベル翻訳大学院一年在学(第三専攻)、バベルより『ドリームワーク』を共訳出版。目下の関心事は地震予知。