「ゴールに向けた目標の細分化」 前川 悠貴さん

maekawa

Write your future resumeを作成して、考えているよりも書くのが一番! と実感しました。ゴールをぼんやりと思い描いているだけではキャリアを積むことはできない、と自分を鼓舞する機会となっています。
 バベル翻訳大学院で修了作品を完成された方は皆さん感じていることだと思うのですが、一冊の本を翻訳するのは、「やる!」と決めても実際には途方もない作業です。その作業を支えてくれたのは、担当講師の方々のアドバイスはもちろん、綿密な計画作成と実行にあったはずです。私の場合は、初めに立てた計画を細分化して一日一日こなさなかったことが災いし、焦り続けた毎日だったのですが。
その頃実感した計画実行の大切さを、Step4の未来履歴書で思い出しました。

★○○年にこの資格を取る! と決める

「資格を取る」という目標は、具体的で分かりやすい目標です。語学資格はもちろんですが、語学習得は時間がかかりますし、違った方面からもアプローチしていこうと視点を変えることにしました。
目標は、一年に二つの資格を取得すること。語学(翻訳)を一つと、別の資格を一つ。次に資格試験の日程、傾向と対策、必要な学習期間を調べ、逆算して一カ月の学習目標を割り出しました。さらに計画を一ヶ月から一週間に細分化し、一週間のうち必ず予備日(休暇日)を設けるようにしました。遅れた分を取り戻すための日数も予定に入れれば、気持ちに余裕も出てきます。
あとは、モチベーションの維持と、学習時間の確保に向けた具体案が必要です。モチベーションの維持は、いかに気分転換をするかですべてが決まると思っています。運動が得意なほうではないですが、体を動かすために意識して散歩をしたり、違った景色を見に行く時間を設けたり、「空白の時間」も計画に組み込みました。
とはいえ、仕事と日々の研究と学習時間をすべて換算すると、やはり時間が足りません!睡眠時間を削るしかないか? と思案しながら、結局寝ています。
でも、資格をひとつ確実に取ろうとすることで、日々の生活の優先順位も見えてきました。例えば、睡眠時間を減らさずとも、メールや電話等の対応にかける時間を短縮するだけでかなり余裕が生まれます。人とのコミュニケーションはもちろん大切なのですが、だらだらとメールの文章に悩むのは、時間がもったいないと感じるようになります。また、気をつけたいのがスマートフォンやインターネットを見る時間の長さです。翻訳には調べものが必須ですから、必要なことを調べるのは当たり前、でも余計な情報にまで目に留めている時間はない、と気づきます。学習時間を確保しようとすると生活スタイルも変わるのですね。

★○○年に、これを達成するぞ! と決める。
未来履歴書のもう一つの優れた点は、キャリアを具体的に書き込むことでした。
「訳書が出せたら良いな~、文学賞が取れたらいいな~」という希望を含む目標(不確実な目標)とともに、確実にものにできるはずのキャリアを設定することで、不確実な目標のほうの不安が減り、キャリア実現の可能性が見えてきました。

前川 悠貴(まえかわ ゆうき)
大学英文科卒業後、翻訳の世界に興味を持ち、バベル翻訳大学院へ入学。2012年秋期卒業。バベル翻訳ワークショップでの監訳のお話を頂き、監訳デビューを心待ちにしながら、日々勉強中。また、塾講師として中高生に英語と国語を指導している。