2016年、丙申(ひのえ さる)の年は、2015年に地上に出た芽が、いよいよ勢いよく伸びる年です!!

米国翻訳専門職大学院(USA)副学長 堀田都茂樹

新年の平成28年(2016年)は丙申(ひのえ さる/へいしん)の年。数千年の歴史が生んだ易経から言うとどんな年なのか、私が約20年師事する東洋思想の泰斗、田口佳史先生は以下のように語ってくれました。

『一昨年の2014年は甲午(きのえうま)で新事業にしろ新体制にしろ、新しいことをスタートさせるべき年でした。昨年2015年は乙未(きのとひつじ)で、そのスタートさせた新しいことの芽が地上に出はしたが、世間の風は厳しくぐにゃっと曲ってしまった年。しかし目に見える芽は曲ってしまい、停滞の様に見えても、実は地下の根はその風に揺すぶられてかえってしっかりと強固になる、根が張って根本が出来た年です。
したがって今年(2016年丙申)は炳(あき)らかで「いよいよその芽が勢いよく伸びる年」です。丙の横棒一は陽気(発展拡大、外への働き)の一層の活発なる状態を表して、この流れは2017年の丁(ひのと)の横棒まで続きますから、今年、来年と発展拡大するチャンスです。』

では、バベルグループは何をしようとし、何処に向かっているのか、改めて皆様にお知らせし、パートナーの皆さまにもご協力をお願いしたいと思います。

ここで改めて、企業活動のグローバル化への進化の過程を点検してみましょう。
企業のグローバル化の4つのステージ
1.Domestic Stage
2.International Stage
3.Multinational Stage
4.Globally Integrated Stage

一般的に企業は、国内で作り、国内で売る、国内マーケットからスタートし、第2ステージでは、「海外で作・驕E海外で売る」、すなわち、本社にすべての機能が集約され、海外子会社が製造、販売等の一部の機能を担当するステージへと移ります。 そして、第3ステージでは「海外への権限委譲」が進み、本社には共通機能のみが集約され、自律的子会社が設立されることになります。 そして、第4、最終ステージでは、「地球でひとつの会社」、世界中で一番ふさわしい場所にそれぞれの機能を分散させ、最適地で経営資源を調達する段階となります。

バベルグループは1974年創立、来年で42年目を迎えます。そして、バベル翻訳大学院は米国で設立以来、まもなく16年を迎えることになります。

すでにご承知のように、日本では年間約18万社が起業するなか、1年で自主退場(倒産)するのが4割、5年で6割、10年で8割と言われます。そんな中、世界で100年以上の歴史をもつ企業が一番多い国はなんと日本なのです。2万社を越える企業が日本では100年存続しています。

企業がGoing Concernと言われる意味を改めて実感します。

そして、世界最古の企業は日本の金剛組、神社仏閣の建築をしている宮大工の会社です。創業したのが578年、聖徳太子の時代という大阪市天王寺区の「金剛組」は、今年何と
1437歳。日本国内どころか世界で最古とされる老舗企業です。

では100年続く組織、企業の条件、日本の100年続く企業の共通点はなんだと思いますか。それは2つあります。

  1.信仰 ― Mission
  2.ゆるんだ組織 ― Resilient、「柔弱は剛強に勝る」

BABEL UNIVERSITYの信仰は東西融合、東(W)の文化と西(E)の文化を、翻訳を通じてつなぐということです。WEからEW(【ju´;】)へ、そしてYOUからWEへ。
世界の智を共有し、共に幸せになるということです。

翻訳を通じての東西融合、幸せつくり、バベルグループはこれをめざします。

バベルグループはそのために、自立した個々人の‘ゆるんだ’、ネットワーク型の組織を
選択しました。それは大企業、マンモス大学のような、丸抱えの発想から、自立した専門領域をもつ皆様とのパートナーシップのネットワーク、言わば、自立×分散×循環型のプロフェッショナルのグローバルワーキングネットワークです。

 ◇ 大学院を中心とする循環型ビジネス
 ◇ 分散×集合型のビジネスプロジェクトネットワーク
 ◇ 世界に居住する大学院の人材が専門性を活かしてリモートワーキング

それは、図式化すると以下のようなイメージになります。

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ここで、ある意味のさらに先端を行く企業をご紹介しましょう。今年最も注目すべき
企業として大前研一さんはまだIPOもしていないUberとAirbnbという、米シリコンバレーの染色体を持つ企業を上げています。両社とも、今年になってそのサービスがやっと世の中に知られ始めてきたばかりの新しい企業で、世間的には無名に近い存在だそうです。

“生まれた時から世界最先端”と言われる2つの企業を紹介しましょう。

米『Fortune』誌が記事に取り上げているスマートフォンのアプリを使ったタクシーやハイヤー配車サービス「ウーバー(Uber)」。創業後わずか5年でグローバル化した同社には、従来の企業が有していた「組織」や「経営システム」の概念は存在しないと言います。
http://bit.ly/1UHFHCp

Uberは、まず「タックス・プラニング(法人税の仕組み、特徴、計算方法から合法的な節税計画を立てること)を全地球ベースで行い、法人税を最も軽減するためにはどうすればよいか、という観点から会社の仕組みを構築しているそうです。(もっとも、この点では
健全、適正な納税で国づくりに貢献することがむしろ本分であると我々は考えます)

これまでのグローバル化は、日本企業であれば、まずアジア各国に展開し、次に米国そして欧州というように、段階を踏んで国別・地域別に現地法人を設立しながらネットワークを拡大していったわけです。しかし、Uberは、現地に子会社や代理店を作ると納税義務が発生してしまい、本社を置くオランダより割高な法人税を支払わなければならなくなるから、従来の組織は持ってないそうです。

また、Airbnbは、個人が所有する空き部屋を有料で貸し出す「民泊」をネット上で仲介する企業で、日本法人こそ置くものの、やはり支店や現地法人のような一般的な企業形態にはなっていないそうです。

同社は世界190カ国以上で事業を展開しているのに、日本語のウェブサイトにはブライアン・チェスキーという代表者名やアイルランドの首都ダブリンにある世界本社の住所と電話番号と問い合わせ先のメールアドレスが記載してあるだけで、日本法人の所在地や電話番号や代表取締役の名前の記載が見当たらないそうで、これが21世紀最先端企業の形と言えそうです。  http://bit.ly/1Mkzp4Y

海外販売に関しても、昔のように10年、20年かけて国別・地域別にコツコツと自前の代理店網を作っていく時代ではなくなりました。そんな悠長にしていたら、競合他社に先を越されてしまいます。

UberやAirbnbといった世界最先端企業は生まれた時から“本籍地:地球”であり、全ての機能について「地球上で最適化」を追究するという発想で構築していると言います。生まれてまもなく本社をアイルランドに移したり、製造をすべて中国企業に委託したり、研究開発や開発業務においてはサイバースペース上の人材を活用したりして全世界の制度と
機能と人をとことん使い、すべての業務を「地球上で最適化」しているという、米シリコンバレーのDNAを持った21世紀の世界最先端企業と言います。

バベルグループもUberとAirbnbのような世界最先端企業の仕組みをベンチマークして、来年は更に次のステージをめざして進化していきたいと考えています。

本年は、皆さまにお世話になりました。
ありがとうございました。

以上

– 副学長から聞く - 翻訳専門職大学院で翻訳キャリアを創る方法

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