100年をめざすBABEL UNIVERSITY Professional School of Translation (2014年11月15日 ハワイ学位授与式での講演録)

米国翻訳専門職大学院(USA)副学長 堀田都茂樹

バベルグループは1974年創立、40年を迎えます。そして、バベル翻訳大学院は米国で設立以来、まもなく15年を迎えることになります。

企業は1年で自主退場(倒産)するのが4割、5年で6割、10年で8割と言われます。
(諸説あるようですが)

としてみると、『よう頑張っている!』とエールを送りたいそんな気分ですが、それは
さておいて、皆さんに質問です。

世界で100年以上の歴史をもつ企業が一番多い国はどこだか、ご存知ですか。

なんと日本なのです。2万社を越える企業が日本では100年存続しています。
企業がGoing Concernと言われる意味を改めて実感します。

では、世界最古の企業はどこか、ご存知ですか。

これはなんと日本の金剛組、神社仏閣の建築をしている宮大工の会社組織です。
創業したのが578年、聖徳太子の時代という大阪市天王寺区の「金剛組」は、今年何と1436歳。日本国内どころか世界でも最古とされる老舗企業です。

前置きが長くなりましたが、BABEL UNIVERSITYは、ここ3年以内に100年続く翻訳大学院になるための土台を築く予定です。

では100年続く組織、企業の条件、日本の100年続く企業の共通点はなんだと思いますか。ちなみにBABEL UNIVERSITYは株式会社立の大学院です。米国の教育機関では普通の組織形態です。

それは2つあります。
  1.信仰 ― Mission
  2.ゆるんだ組織 ― Resilient、「柔弱は剛強に勝る」

そこでBABEL UNIVERSITYは信仰をはっきりと明言することを決意しました。

それは東西融合、東(W)の文化と西(E)の文化を、翻訳を通じてつなぐということです。
WEからEW(【ju´;】)へ、そしてYOUからWEへ。

米国の本の刊行点数が年間15,6万冊、内、日本語に翻訳されているのが多く見積もっても6,7千冊。ましてや、日本語の本が英語に翻訳された数は微々たるもの。
せめて、均等くらいにはしたいものです。

翻訳を通じての東西融合、バベルグループはこれをめざします。
それにより読者に様々な気づきをもたらすことができれば幸せです。

そもそも、翻訳ということ自体、東西融合と言えます。日本語を英語にリテラルに変換しても、相手の文化に通じないとすれば、ここでCultural fittingの役割が求められるわけです。すなわち、翻訳こそ東西融合の結晶とも言えるでしょう。

バベルの翻訳大学院が拠点を置く、ハワイという地は現地語でPeko、地球のおへそと言われます。ぴったりと思いませんか、バベルグループはハワイを起点にして地球図書館―East West Global Library(仮)を構築していきたいと考えています。

また、バベルグループはゆるんだ、ネットワーク型の、それぞれが自律した組織を選択しました。それは大企業、マンモス大学のような、丸抱えの発想から、自立した皆様とのパートナーシップネットワークです。

Alumniの皆様とのパートナーシップ、すなわちグローバルなProfessional Firm、自立したプロの集団をめざします。

すでにご承知かもしれませんが、バベルグループ自体が教育、出版、版権仲介、翻訳、人材派遣・紹介等のパートナーシップ型の企業形態をとっていることを加えておきましょう。

それではここで、このパートナーシップメンバーとなるための3つの条件、別の言い方をすると翻訳者として成功するための3つのブランディングを改めてお願いしたいと思います。

・MST―翻訳の修士号を取得する
・翻訳出版をする、できれば監訳者も経験する
・第3者認証を取得する

1つ目は、マスター・ディグリーを取得する!!
これは修了された皆様はすでにクリアーしているわけですが。
MSTは米国教育省が認可した教育品質認証団体【 DEAC 】のメンバー校として米国連邦政府が認証する資格です。
バベル翻訳大学院(USA)は米国のProfessional School (翻訳専門職大学院)、言わば、翻訳業界のMBA。ISO17100(世界翻訳標準)がまもなく発表される今日では、世界の翻訳実業界では翻訳修士号が強力な武器となります。

2つ目は、翻訳書を出版する!!
翻訳出版することが翻訳者としての強力なブランディングです!!修了までに翻訳書を出版してください。また、監訳者にもチャレンジください。文芸分野から金融・IR、特許・医薬・技術、リーガルなど,社会、自然科学分野の出版も可能です。

3つ目は、翻訳の世界標準資格をとる!!
翻訳力の第三者認証を受けることが第二の強力なブランディングです。 翻訳の修士号
(MST)取得に加え、翻訳業界の世界標準資格を取得してください。
業界で30余年の実績を持つ一般社団法人日本翻訳協会が実施する翻訳専門職資格試験 、翻訳出版能力検定試験、翻訳ビジネス能力検定試験等、ご自身の専門とする分野の資格を取得ください。また、合格すると大学院の単位にも加算できます。

最後にAlumniの皆様に3つをお約束しましょう。

1.自律、スキルアップのための学習機会の継続提供
2.出版を含む仕事の機会の提供
3.研究の機会の提供

ここで、参考までに新設予定の講座を紹介しましょう。

・翻訳リサーチ講座
・CAT―翻訳支援ツール活用講座
・Kindle編集講座
・言語学講座

また、来年より翻訳研究所を本格稼働します。
翻訳研究所は以下の4つの研究室から成ります。

・出版翻訳リサーチ研究室
・ビジネス翻訳リサーチ研究室
・eトランステクノロジー研究室
・翻訳教育研究室 

ここでも皆様のスキルアップにお役に立てればと考えております。

最後にまとめとなりますが、
皆様が 
・プロとして自律、そして、自立して
・プロフェショナル・ネットワークの一員として
・翻訳を通じて東西融合を果たす信者になっていただきたい

と考えています。

ということで、Alumniの皆様の今後のコミットメントを期待しております。 
ありがとうございます。

The Professional Translator 2014年11月25日号 ― 通巻115号より

– 副学長から聞く - 翻訳専門職大学院で翻訳キャリアを創る方法

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