バーチャル・ワーク 新しい働き方は‘いつでも、どこでも’

米国翻訳専門職大学院(USA)副学長 堀田都茂樹

先々回に、本誌で「米国の教育の新潮流 CBE ― 型にはまった教育からの脱却」と称して、教育の形態が従来のキャンパススタイルで行われる縛りの多い教育から遠隔教育に代表される自由な形態に移行しつつあることを書きました。

それは、Competency Based Education(CBE)、教材、教室、単位、修学時間、修学年限、単位当たりの学費といった旧来の教育の枠組みを越えて、目標とするCompetency、すなわち、知識、能力、態度といった統合的目標に基づいて学習効果を評価、達成しようとする試み、いわば、学習者主体の自由な教育の形態を志向していると書きました。

Competency Based Education には、
1. 教材より評価主体、評価重点
2. 資格認定試験との連携
3. 産学連携、キャリア重視の教育
4. 自由度が高い科目選択
5. 教えるというよりメンター的指導を重視
6. 先行学習評価を加味、すなわち実績を考慮

いずれも、バベルの翻訳専門職大学院という遠隔教育で実現しようとしている方向と一致しています。

今回は、‘学び方’から、‘ 働き方 ’を考えてみたいと思います。
しかし、このテーマも面白いように、そのパラダイムを同じくしていることに気づきます。

すなわち、働くもの主体の自由な就業の形態です。

これを称して、ロンドンビジネススクール教授、Lynda Grattonはバーチャル・ワーク 第3の波としています。
The Third Wave of Virtual Work

第一の波 バーチャル・フリーランサー
1980年代より、インターネット、eメールネットワークの普及により、翻訳者をはじめ、その高い専門スキルを武器にインディペンデント・コントラクターとしてフリーランス共同体を形成するようになりました。

第二の波 バーチャル社員
9・11等も契機となり、社員がオフィスに集まらなくてもオペレーションの継続性を維持し、一定の成果を上げる方法が模索されました。
結果、バーチャル・ワークは企業と社員双方の利益になるよう工夫されてきました。
結果、IBMでは社員の内、リモート・ワーカーが45%を上回るようになったといいます。

第三の波 バーチャル・コワーカー
バーチャル・ワークにより失われがちなチームワーク、コラボレーション、暗黙知の共有を、コワーキング・スペース(コラボレーションする作業空間)を設けて、これを補うようになっています。

 今や、出勤して職場にいることをもって自己アピールする時代は終わろうとしていると言うことでしょうか。
 `Presenteeism’ has come to mean showing up at an office even when you could be more productive elsewhere.

しかし、落ち着くところ、バーチャルな自由な働き方とリアルな顔を合わせての働きの双方を適度に融合する働き方が望ましいということでしょうか。

バベルグループの働き方がまさにこの路線に乗っていることに気づくとともに、‘働く’を生きると融合した、自由で、愉快な人生を送りたいと改めて願います。

以上

– 副学長から聞く - 翻訳専門職大学院で翻訳キャリアを創る方法

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