NEW! スーパーコンピューティングが壮大な新世界の扉を開く

スーパーコンピューティングが壮大な新世界の扉を開く

米国翻訳専門職大学院(USA)副学長 堀田都茂樹

「エクサスケールの衝撃―次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く」、これは斎藤元章氏の著書のタイトル(PHP研究所刊)です。斎藤さんは2015年、世界スパ
コンランキング「Green 500」で世界の一位から三位を独占して、「日本イノベーター大賞」を受賞された方です。

ここでの話は600ページ弱にも及ぶ本の目次をお見せするとその概要がつかめると思い
ますので、やや安易かとも思いますが、以下に記します。

しかし、私がここでこの話題を取り上げたのは、日本の、いや世界のトップのスーパーコンピューティングの技術者が最終章で取り上げている内容なのです。

序章  人類の未来を変える可能性を秘めた半導体
第1章 急速に近づく「前特異点(プレ・シンギュラリティ―・ポイント)」

  第1項 我々は、歴史上、最も数奇なタイミングに生を受けている
  第2項 レイ・カーツワイル氏が提唱する「特異点」と「6つの進化段階」
  第3項 特異点到来の前に、「前特異点」が目前に迫っている
第2章 「エクサスケール・コンピューティング」によってすべてが変わる
  第1項 ポスト「京」の開発が始動
  第2項 すべての先進国が総力を挙げて開発を進める次世代スパコン
  第3項 民間でも次世代スパコンを開発すべき理由
第3章 まずエネルギーがフリーになる
  第1項 原発を止めつづけることは可能か
  第2項 発電効率を大きく改善する技術
  第3項 進む新エネルギーの研究開発
第4章 生活のために働く必要のない社会の出現
  第1項 「衣」「食」「住」がフリーになる
  第2項 「お金」から解放される
  第3項 すべての個人が、あらゆる可能性を追求できる新しい社会
第5章 人類が「不老」を得る日
  第1項 まったく新しい医療のかたち
  第2項 肉体と技術は融合を開始する
  第3項 奇蹟的なタイミングで生まれた女神
第6章 新しい価値観が生まれる
終章  我々日本人が次世代スーパーコンピュータを開発する

目次でもお分かりのように、エネルギーがフリーになり、食べ物が豊富に手に入り、働く
必要のない社会の出現、人類が病気から解放され、不老を得る日(これは逆に残酷?)も近いという、まるで夢物語のような世界が、スパコンにより、今より15年、20年というタイムスパンで可能になるということです。

斎藤氏は彼の豊富な海外生活の中での経験談として、米国サンフランシスコ在住のある
芸術家の老夫婦のこんな会話を引用しています。

「日本語の響きは、自分たちの知るかぎりの数十もの言語の中でも、最も美しく、特段穏やかで、平和的で、何を話しているかは理解できないのだけれど、まるで静かに感情を抑えながら、軽やかに歌っているようだ」、

「最初は、他の言語に比べて、母音がとても多いのがその一因だとも考えたものだ。でも、それだけが理由でないことはすぐわかった」、

「特に欧州の言語は、日本語に比べると、せわしなく、時にうるさく、感情がそのまま乗り移っていて、心が休まらない場合が多いのだが、日本語の美しい響きと流れるようにスムースな調べを聞いていると、心地よく、安静な精神状態を保つことができる。そこには、神々しささえ感じられる。世界のすべての言語が滅んでしまうことがあったとしても、あなたたちの国の言葉だけはのこってもらいたい」、
とまで言われたそうです。

そこまで言うか、とは思いますが、言語学者、慶應義塾大学名誉教授の鈴木孝夫氏が言う
タタミゼ効果、すなわち日本語を使うと人間が温和になる、包容力が増すというのは海外の日本語学習者の多くが同意していること、これは先ほどの話と相通じることなのかもしれません。

こうした言語を持つ日本人を評して斎藤氏はこう言います、

「スーパーコンピュータの圧倒的な性能を正しい方向に使用するための道徳観念を持ち合わせていて、潤沢な成果をえたとしても平常心を維持できるのと同時に、利他の精神によって他国にそれらを無限に分け与えるだけの度量も有している我々日本人こそが、次世代スーパーコンピュータの積極的開発で世界を牽引するだろう。そしてその成果をまずは日本においてかたちにし、その次には、その恩恵を世界中のあらゆる国々に遍く行き渡らせることが必要であると考えています」と。

「加えて我々日本人には、欧米列強に追い込まれたうえでのやむにやまれぬ状況があったからだとしても、先の侵略戦争における諸外国への本当の意味での補償を完遂するという、重大な使命が残っている」、

「我が国のみならず、世界中の人々に平和と調和がもたらさし、そして世界全体が瑞穂の国となることを希求する国民性を、約2,700年という非常に長い期間をかけて醸成してきている。これらの要件のすべてが、新しい世界を創出するために求められているのだとすれば、そのすべてを備えた、おそらく唯一の国が、我々が生まれ育まれたこの国、日本であろう 」

そして彼はこう結んでいる。「我々日本人こそが次世代スーパーコンピュータを開発し、
新世界を創出しなければならない」
と。

*本の引用箇所は分かりやすさのため一部、前後の箇所からの言葉を加えてあります。

以上

 

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