再び、自信をもって日本を発信しよう!

再び、自信をもって日本を発信しよう!!

再び、自信をもって日本を発信しよう!!

米国翻訳専門職大学院(USA)副学長 堀田都茂樹

グローバリズムが疲弊してネオナショナリズムが芽生えてきているというのが世界の大きな潮目であることは、私も含めやや自閉的な日本人も気づき始めているようです。

15周年を迎えるバベルの米国翻訳大学院はその院生の90%以上が母語を日本語とする日本語話者でもあります。しかし、住む地は世界20か国以上、日本語以外の言語でたくましく生きている方々です。他は母語を日本語以外の言語とする、主として英語で育った方々です。

冒頭でネオナショナリズムという言い方をしましたが、別の言い方をすると多文化共生主義、どの文明が、どの文化が、価値が上、下という序列をつける時代からの脱却が進んでいると言えます。

そもそも、西欧人がかつて、キリスト教文明圏、イスラム教文明圏、東洋文明圏と分けていたところを、歴史家トインビーが、7つの文明圏に分け直していることはご承知でしょう。西欧キリスト教文明圏、ロシア正教文明圏、イスラム文明圏、ヒンズー文明圏、シナ文明圏、中南米ラテン・アメリカ文明圏、そして日本文明圏。

私の愛読書(「The Japanese Today― Change and Continuity」)の著者、元駐日大使、元ハーバード大学名誉教授のエドウイン・ライシャワ氏ーも同様に日本の独自性を主張していましたし、源氏物語の英訳者、アーサー・ウエイリー氏もオックスフォード出版より刊行した「日本文明の独創性」という書籍で、日本は一国だけで独自の文化圏をなす存在であると主張しています。

以下、これまでもこの稿で触れてきました日本文化、日本語の誇るべき独自性を列挙してみます。

6,7世紀ころから中国文明を消化、吸収するに中国文化を和漢折衷で 受け入れ、真名、仮名、文化を作り上げできた融通無碍な日本語文化。

世界200の国、6,000以上の民族、6,500以上の言語の内、50音の母音を中心に整然と組み立てられ、・平仮名、片仮名、アルファベット、漢数字、ローマ数字等多様な表現形式を持つ言語、日本語。

50万語という世界一豊かな語彙をもつ日本語。英語は外来語の多くを含んでの50万語、ドイツ語35万語、仏語10万語。まさに、言霊の幸はふ国日本。

古事記、日本書紀、万葉集など、1,000年前文献でもさほど苦労なく読める日本語文化。
一方、英米では1,000年前の文献は古代ギリシア語、ヘブライ語が読めなければ一般の人は読めません。

脳科学者角田忠信が指摘しているように、西欧人は子音を左脳、母音を機械音、雑音と同じ右脳で処理、また、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、風の音をノイズとして右脳で受けている。対して、子音、母音、さらには小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、風の音までも言語脳の左脳で受け止める日本人。同種の脳の構造を持つのはポリネシア人のみと言われています。そこから導かれるのか、擬音語、擬声語の宝庫となっている日本語作品、そして万物に神の声を聴く日本人。

ユーラシア大陸の東端で、儒教、仏教、道教、禅、神道という思想哲学を発酵させ独自なものにした‘たまり文化’の地、日本。全てに神を感じ取り、清く明るい志を持ち、見えないものを見、‘全ては自分のなかにある’と内省する日本人

武人としての立場を超えて文化、道義、道理を重んじ神仏を尊ぶ武士道精神。武人でありながら世の中の平和と安定に身命を賭す‘もののふ’の力は現代の日本人にも受け継がれていると信じます。

これは言わずもがなですが、神話時代から2,000年、連綿と続く皇室が存在するという唯一無二の国体を有する日本。

今こそ、戦後の自虐史観で侵されている日本人も自信を取り戻して、グローバリズムに流されることなく、日本を発信する努力を加速させたいものです。

バベルも大学院の講師、修了生、現役生のお力もお借りして、日本を世界に発信する活動により一層力を注いでいきたいと考えます。

そこで紹介いたします。こんな英訳作品がバベルより先週刊行されました。

田口佳史著『清く美しい流れ』の英訳版 The Pure and Beautiful Stream

田口氏はこれまで約2,000社以上の国際派企業のビジネスコンサルタントを務める
一方、老荘思想の泰斗として中国でも忘れ去られた老荘思想の本義を50年に渡り講じ続けています。

渥美育子著『「世界で戦える」人材の条件 』の英訳版Developing Global Talent

グローバル教育は単なる英語化教育でなない、自文化を相対化する(他の文化コードの国との対照で)ための教育と主張される渥美氏。海外での豊富な異文化研修の実績をもとに、文化を抜きにしたオールイングリッシュ政策に流れつつある、日本の浅薄な英語教育とは一線を画すグローバル教育を各界に普及しています。渥美氏の言うグローバル教育は「誇るべき日本文化を相対化でき、世界で活躍できるマインドセットを持った日本人を育てる教育」と言えます。

BABEL UNIVERSITYでは、こうした日本文化、日本の良書を英語で翻訳、発信するための翻訳講座を用意しています。

出版翻訳日英文法コース 基礎篇
出版翻訳日英文法コース 表現篇

Plain Englishコース (80 Rules of Plain Written English)

The professional Translator 第183号 より

以上

 

– 副学長から聞く - 翻訳専門職大学院で翻訳キャリアを創る方法

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